Barry Silver Ashtanga Yoga WS Report

バリー先生ワークショップ・レポート (2012/4/1)

(photo by Barry Silver)

前日の嵐が嘘のようにカラリと晴れた本日エイプリルフール、お馴染みのシャンティスポット秋谷ヨガハウスにて、バリー・シルバー先生のワークショップの開催です。

地元の練習生の方々はもとより、箱根や茨城からも遠路遥々来られた方々もいらして、みんなで和気藹々と美しい春の日を過ごしました。

今日のワークショップのテーマは「back to basics~基本に帰る」と題して、経験や身体能力を問わず、誰もが新たな学びや気づきに触れられる、そんな普遍的な部分にフォーカスした内容となりました。

午前のクラスはフルプライマリーのレッドクラスです。サンスクリット語のカウントにあわせて、正式なビンヤサ(決められたカウントの数と呼吸と動き)で、参加者全員が一斉に練習を行いました。

バリー先生のカウントは、グルジの時代のとてもオーソドックスなスタイルです。日本では独自のビンヤサや、ポーズの前後に余分な呼吸&動きを入れることがあり、インドのマイソールでは、カウントと動きの連動が年々変化しています。より楽にスムースにポーズに入るために、日本独自のカウントで練習するのも良いし、より本場のマイソールの息吹を感じるために、最新のカウントに挑戦するのも良いと思います。けれど今日は、アレンジもされていなければ斬新でもない、オーソドックスな昔ながらのカウントで、余計なものを足さず引かず、アシュタンガ・ビンヤサ・ヨガの本髄をしっかりと体験しました。

 

(photo by Barry Silver)

堅苦しいことはさておき、なによりも素晴らしかったのは、この秋谷ヨガハウスという自然に囲まれた気持ちの良い場所で、皆と一緒におこなうアシュタンガヨガの練習そのものです。今回は初めてバルコニーも使って、外の空気を感じなからの練習^^

両手を挙げて上を見ると、視界に入るのは自分の指と、そして青くて大きな空・・・
ヴィラバドラーサナでドリステの先に見えるのは、芽吹きはじめた新緑の木々・・・
まさに浮世を忘れる楽天地です。

バリー先生のサクサクとテンポのよいカウントで進むレッドクラスは、時に「げっ早すぎっ!」とついていくのに必死になりながらも、だけど余計なことを考えたり休憩を入れたりせず、ただただ流れるようにポーズを行うこと”そのもの”に同化しきってしまう瞬間となり、それこそが「いま・ここ」に純然と存在するヨガ的な経験だったのかもしれません。

さて、レッドクラスの後、フルーツとスイーツとチャイで一息いれて、午後のレクチャークラスです。

今日のテーマは「アシュタンガヨガの重要な3つのポイント、トリスターナ」、アシュタンガヨガを実践する人にとっては、おなじみの”アサナ・プラナヤナ・ドリスティ”についてのお話です。

肉体的に多くのものを要求するアシュタンガビンヤサヨガにおいて、このトリスターナを理解し実践することで、単なる運動からヨガへと、プラクティスの質が変化していきますが、そこには根底となるヨガの理解も欠かせません。つまり、ヨガとはなんぞや?の部分。しかし、「ヨガとは心の働きを止滅することである」と、簡単にポーンと言われたところで、私達は準備ができていることしか本当に理解はできないものです。

バリー先生のレクチャーが素晴らしいのは、この辺りをふまえたうえで、受け手が個々のレベルにおいて消化できるよう、”それ”を上手に提示することに留まりつつ、しかし縦横無尽に、ヨガとは、アシュタンガヨガとは、アシュタンガヨガを特徴づけているトリスターナとは・・・を、分かりやすくサックリ説明してしまうところでしょう。

ヨガの目的は苦しみからの解放です
心のざわめきを静止することです
ヨガとは、そのための実践です

その実践は8つの支則に分かれています
それをひとつずつ梯子のように登ることもあれば
同時にいくつかを枝葉を広げるように行うこともあります

私達が練習しているアシュタンガビンヤサヨガは
アサナの練習を介して8つの支則を体現するものです

それを可能にするために
アサナが単なる運動とならないために
アシュタンガビンヤサヨガにはトリスターナがあります
3つの重要な集中ポイントです

アサナはドリスティについていきます
アサナは呼吸に導かれます
アサナは肉体を浄化し神経を活性化します
プラナ(=生命エネルギー)はアサナと連動して躍動します
プラナは全ての命あるものに宿ります
プラナの流れ(=ヴァーユ)には5種類あります
プラナは呼吸に制御されます(=プラナヤマ)
アサナと呼吸はプラナを内に留めます(=バンダ)
チッタ(=マインド・心)は呼吸についていきます
チッタはドリスティという一点にとどまります

この根本的な部分を心身に落とし込んでしまえば、経験の長さも、身体能力の差も、年齢や性別も越えて、すべての人がヨガとしてのアサナの実践をすることができます。

どんなに身体が硬い人でも、怪我や障害がある人でも、外側のポーズのカタチに囚われず、スティラでスッカムな練習をすることが可能です。

どんなに難しいポーズにチャレンジしていても、努力を手放し緊張が止み心が無限の中へ溶け込む瞬間を、プラナヤマとドリスティを介して見出すことが可能です。

アシュタンガヨガは教義的な部分が強く
アライメントやドリスティなど
「こうあるべき」ルールに盲目的になりがちです

確かに、身体の準備ができていない状態で、無理して呼吸を止めてガチガチに緊張して、ポーズのカタチだけを模倣しようとする私達・・・。より身体に負担をかけるアライメント、より身体を緊張させるドリスティ、解放され自由になるどころか「こうしなきゃ、ああしなきゃ」の執着に囚われるばかり・・・

そんな典型的な練習生の様子を(私達すべてが例外なく当てはまります)面白おかしくデモンストレーションして見せながら、バリー先生は言いました。

「生徒がどれだけ完璧なポーズの形をとるかは重要ではありません。生徒がそのポーズの中で”ヨガをしている”姿を、私は見たいのです」

バリー先生が私達に伝えたかったことは、この言葉に尽きるのかな?と個人的に感じました。運動ではなく”ヨガ”をおやりなさいよ、と。そのための手助けになるのがトリスターナなんですよ、と。

アサナという外側のカタチを追いかけすぎず、呼吸とドリスティをガイドに、そのアサナの内側に平安をみつけていく・・・ここにヨガと運動の違いを見出し、それが今後の練習の”みちしるべ”となるならば、それはポーズに関するどんなアドバイスよりも、もっと素晴らしいギフトです。

90分と短くシンプルでありながらも、深遠な内容のレクチャーでしたが、クラスを通しての理解と気づきは人さまざまだったことと思います。そして、最初にバリー先生が言ったように、今日のレクチャーで理解した内容は、数ヵ月後・数年後と自身のヨガが深まると共に、また違った形での理解へと変化していくことでしょう。

クラスの後はマクロビランチ!みんなで美味しい春の味をいただきました。

そして勿論、BGSKのTシャツ販売も大盛況!

長い冬がようやく終わり新しい生命の息吹を感じる春の始まりに、この秋谷ヨガハウスでバリー先生の真摯な教えを受け、集まったみなさんの笑顔に囲まれて過ごした素敵な1日・・・!みなさん、どうもありがとうございました。

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