月別アーカイブ: 2012年10月

アシュタンギのためのアレクサンダーテクニーク・レポート

アシュタンギのためのアレクサンダーテクニークWS第1回、無事に終了しました。

今回は初の試みとということで、定員10名の少人数制とし、まずは全員がアレクサンダーテクニークの理論と哲学を理解した上で、個別のセッションで実際に体験していただきました。そしてその後、アシュタンガヨガのポーズの練習の中で、アレクサンダーテクニークの学びを心身に具体的に落とし込む・・・という形式で進みましたが、同時に、参加者さん全員が個々の体験をシェアし合う場、としての側面も色濃いワークショップだったのが印象的でした。

アレクサンダーテクニークもアシュタンガヨガも、共にとてもシンプルなツールがゆえに、個々の受け取り方、解釈、発見、気づき等々、様々な広がりがあります。講師から参加者へ、一方的に知識や技術を押し付けるのではなく、アレクサンダーテクニーク、そしてアシュタンガヨガから導かれる、学びや洞察を、互いに分かち合い、そこから更にハプニング的にアレコレが広がっていくような、そんな有意義な3時間だったと思います。

参加者さんからの感想やフィードバックも多く、その都度、真摯に向き合って一緒に歩いてくれる、トシくん先生のひたむきさに、参加している私達も襟をただすことしばしば。その謙虚で誠実な姿勢は、まさにアレクサンダーテクニークの教えそのものを体現しているようでした。


アレクサンダーテクニークは、「テクニーク」という名前から、ついつい特別な技法やテクニックを連想してしまうのですが、実はまったく真逆なのです。なにかをするための特別なテクニックではなく、むしろ自分がやっている余分なことをやめることで、”正しいことは自然に起こる”ことを体験するという、いわば「しない」トレーニングであり、その深遠さは西洋の「禅」と呼ばれるほどです。

つまり私たちが、何かを得ようとする「エンドゲイナー」的な気持ちを捨て、すでに私達の内に備わっている「肉体の知性」に頭を下げ、余分なアレコレを止めたときに、本来のパワーが姿を現す・・という、まるでオイゲン・ヘリゲルの「弓と禅」を具現化したようなプロセスワークが、アレクサンダーテクニークの学びの基礎、すなわち自己探求の旅なのです。

アレクサンダーテクニークにおける、有心から無心へという禅的なアプローチが、アシュタンギという「頑張る、目指す、追い立てる」エンドゲイナー達へ、はたして有効に働きかけられるのだろうか?

この疑問こそが、今回のWSのはじまりだったのですが、全てが素敵なハプニング的に流れ広がり、そして落ち着くべきところへ落ち着いていくような、そんな自然体で無理のない、等身大のワークショップでした。

今回のWSで最初に全員でシェアした「参加のキッカケ」は、「○○○ができるようになりたい」といった目的達成型が殆どでした。もちろん、キッカケというのは、そういうものです。肝心なのは、そこから、ナニが始まるか?なのではないでしょうか。

たとえば、こんな意見がありました。
「アレクサンダーテクニークをやれば、トシくん先生みたいに、無重力でふんわりとビンヤサができるようになりますか?」

正直でステキな質問ですよね?
それに対するトシくん先生の答えは・・・
「誤解を恐れずに言えば、”できます”。ただ、それは、目的ではなく、結果として生まれてくるものです」

そして、この質問をされた方のWS最後の感想は
「自分は身体が硬いから、これまで一生懸命頑張って、シンドイ思いをして練習してきたけれど、今日は本当に始めて、ヨガが自然で自由でキモチイイ~!と感じました」

素晴らしい体験をされたんだな、と心が温かくなりました。きっとふんわりビンヤサへの一歩が約束されたはずです。

今回は第一回ということで、初めての知識や体験による、不安と期待と驚きと発見の連続でした。だけど、色眼鏡や先入観でジャッジすることなく、子供のように素直に心を開いて学びを受け入れるビギナーズマインドで、参加されたみなさんが、それぞれの新たな旅の第一歩を踏み出されたようです。

下記、参加された方々のフィードバックの一部ですが、どんな言葉よりも、このワークショップの様子を的確に表していると思います。

WSに参加したキッカケはなんですか?

  • 練習における身体の使い方のヒントがあれば・・・。
  • 未知の世界。ヨガだけでなく色々なことに応用できたらいいな。
  • もっと自然に身体を使えるといいな、と思って。
  • 身体の特定の痛みに囚われることなく練習やパフォーマンスができるようになりたい。
  • 楽な身体と深い呼吸ができるようになりたい。
  • トシくんみたいに、ふんわりとしたビンヤサができるようになりたい。
  • 柔軟性を高めたい。
  • ナニカを「する」ことではなく、「やらない」ことで本来の自分に気づく、ことへの期待。
  • シンプルにするとは?ゆだねるとは?どんなものなんだろう、と興味深々。
  • 力みを取り除けるようになりたい。痛みと意識の関連性の理解を深めたい。
  • 力を抜いたサマスティティヒ、力を抜いたライフスタイル!
  • 常に感じている身体の緊張や力みから解放されたい。

アレクサンダーテクニークのセッションの感想は?

  • 呼吸がいきなり深くなり、歩き出すと普段感じていた股関節の違和感がなくなっていた
  • 頭と首の接点に意識をむけるのが難しい。背筋で頑張っている自分の癖に始めて気づいた(その瞬間がわかった)
  • 先生の手が暖かくてレイキみたい。身体に力が入ってない姿勢は、すごく前傾していて不思議な感覚。
  • 自然な立位は、かなり前傾なんだと感じた。頭の位置を整えてもらった瞬間、頭の中が真っ白になった。
  • 立っているだけでも辛かったコンディションが急に楽になった。これが自分の中のナニカをなくす、ということなのかな?気持ちよく、バランスもよい感じで、まったく違っている!
  • 両足がしっかりと大地に根ざすようになった。背中の空間を意識すると自然とコアがエンゲージされる。身体の一部だけでなく、全体をトータルに意識するようになった。
  • かなり前傾になる感じ(頭がひっぱられるかんじ)がした。起き上がるとき腰に負担をかける癖があったようだが、背中に空間があることを感じると、腰に力をいれなくても大丈夫だった。
  • ふわっと、自由になった感覚にビックリしたが、重心が変わって不安になった。
  • 喉が開いて、呼吸が楽に通り出した!無性に歌いたくなってきた。

セッション後のポーズの練習は、どんな感じだった?

  • 大きな差はないが、ふだんより力が抜けていた
  • 首と頭蓋骨の接点に意識を向けると、首に力が入っているのがよくわかる。力を抜こうと”する”と逆に緊張する。
  • トリコナーサナで、首や肩に負担をかけずに、上にあげた手を見ることができた。
  • 首を自由にする、という意味が実感できた。
  • ポーズ全体が、すいぶんと楽になった。
  • 最初にやったときの痛みや辛さ(膝、肩、首。全体的な倦怠感)が、まったくなくなってしまった・・・!
  • 頭に導かれるようにポーズをとると、自由に力が抜けて、呼吸が深くなる。
  • 首が自由に動かせると、呼吸がとても楽になった。
  • 頭と首が自由にすると、肩~全身の力みがぬけた。努力するのではなく、「自由に動くんだ」と思うだけで、力みがとれるのが新鮮だった。
  • 頭の位置を意識しただけで、足の裏がどっしりと安定した。ダウンドッグで普段感じる肩への負担が減った。
  • 口の中や喉を締め付ける癖に気づくようになり、そこを緩めると、全身がとても楽に自由に動く。
  • 上を見上げるときに、ソフトに見ることが出来る(目が疲れない)


WSを終えての感想は?

  • 「いらないもの、余計なものを取り除いていく」ことで、身体が楽に動くことが衝撃
  • テクニックではなく、「物事の捉え方」と考えると、様々なことに影響していきそう。とても奥深いものだと感じた。これからも自分で探求していきたい。
  • すごくシンプルで、自然な調整法なんだな、と思った。
  • 今の自分にドンピシャな内容。身体と心の両方へのヒントが満載。
  • すごい集中できて、あっという間に時が過ぎた。これまで「やらなきゃ、頑張らなきゃ!」と焦っていた気持ちが楽になって、初めて気持ちよくノビノビとヨガができた。
  • ヨガだけでなく、生き方、人との接し方へのヒントがたくさんあった。
  • 頭と首の関係性を保って生活できたら、きっと楽な人生を歩めのではないか、と感じた。努力をしない、意識を常に持ち続けることが大切だと思う。
  • 首の自由さを感じると、身体か楽になるのが実感できた。力んでいるつもりはなかったけど、かなり力が入っていたことがわかった。気持ちが楽になった。
  • 今の自分が意識していたこととシンクロしたWSだった。より力を抜くための意識が高まった。
  • 「やろう」とか「やらなきゃ」ではなくて、やらなくていいことに気がつくことで、自然と楽になった。

トシくん先生ありがとうございました!そして、参加してくださったアシュタンギの皆様、ありがとうございます!これからも探求していきましょう^^

ダン先生と学ぶアシュタンガヨガ@秋谷ヨガハウス~土台を築こう!

Ashtanga yoga workshop with Daniel Caplan
Building solid foundations for enhancing our daily practice

ダン先生と学ぶアシュタンガヨガの基礎
しっかりとした土台を築こう!

2009年まで日本でアシュタンガヨガの指導をしていたダン先生が、この11月に日本へ一時帰国し、秋谷でワークショップを開催することになりました。

現在はフィンランド在住ですが、2009年まで15年以上日本に住んでいたダン先生は、日本人の身体的・心理的特性を熟知し、タイマッサージ等のボディワークや、合気道やバレエなどを通して身につけた身体的洞察を活かし、基本を大切にした丁寧な指導は、多くの生徒さんたちからの信頼を受けています。2010年には、マイソール横浜の初代ティーチャーとして、3ヶ月に渡り献身的な指導をしてくださいました。

今回は一時帰国の合間を縫っての特別ワークショップです。この機会をお見逃しなく!

ダン先生の指導は、とても堅実です。

アシュタンガヨガの練習をしていると
ついつい視点が「先へ、先へ」と
未来を向いてしまうけれど

あせらずに、いそがずに、
いまここに在る
ありのままの自身を受け入れながら

ゆっくりと落ちついて、
どっしりと根をおろすように、
時間をかけて、少しずつ
だけど、確実に
土台を築いていく

そんな練習の大切さを
しっかりと伝えてくれる
数少ない指導者のひとりです

しっかりとした土台があるからこそ
私達の練習は、もっと自由に、さらに活き活きと
そしてより豊かに変容していくのだと
ダン先生の下でとても深く教わりました

アタマでっかちでもなく
フワフワと地に足がつかない状態でもない
しっかりと大地に根をはって
この瞬間をしっかりと受け止める

それはマットの上だけじゃなくて
マットを離れた日々の生活の中にも
自然と広がっていく
こころの姿勢なんだと思います

この2日間週末ワークショップを通して
ダン先生の真摯で堅実な指導に触れてみてください

【スケジュール】
2012年11月3日(土)
08:00-11:00 少人数制マイソールクラス
11:30-12:30 カンファレンス

2012年11月4日(日)
08:00-11:00 少人数制マイソールクラス
11:30-13:30 ワークショップ~アシュタンガヨガの基礎・・・キャンセル待ち

【クラス内容】

マイソールクラス
伝統的なマンツーマンの指導法であるマイソールクラス。生徒全員に細かな指導がいきわたるよう、定員12人の少人数制となります。日本で長い指導経験を持つダン先生ならではの、日本人の特性に合わせた、的確かつ綿密な指導をぜひ体験してください。すでにマイソールスタイルでの練習をされている方が対象となります。

ワークショップ
アシュタンガヨガの基礎~太陽礼拝・ファンダメンタルからハーフプライマリーまで

太陽礼拝からスタンディング、そしてナヴァーサナまでのハーフプライマリー。この基礎にあたる部分は、その先のポーズへ進む上で必要な要素がぎっしり詰まっています。

いつもの慣れ親しんだウォームアップとして流すだけではなく、より深く細かなディテールを理解しながら、意識的に心身に落とし込むことで、後に続く様々なポーズへの展開に、さらなる広がりが生まれます。

アシュタンガを始めたばかりの方々にとっては、これから学んでいくポーズを深く学ぶよい機会です。

ハーフプライマリーから後半へチャレンジしている方々、特にプジャピダーサナやスプタクルマーサナといったコアアサナで奮闘している方々にとっては、まさにうってつけのドンピシャなポイント満載です。

また、セカンド以降を練習している方々にとっても、現在練習中のシリーズでの苦手な部分の要因を見つけたり、基礎の大切さの再確認など、新たな気づきと学びの機会となることでしょう。

【参加費】
マイソールクラス 4000円
ワークショップ 4500円
土曜日1日=5000円
日曜日1日=8000円

【会場】
秋谷ヨガハウス
神奈川県横須賀市秋谷4482-1
http://akiyayogahouse.blogspot.com/

【参加方法・問合せ】
ご参加希望の方、事前予約をされる方は
yumikomosley@gmail.com
宛にご連絡ください。入金方法等の詳細等、こちらから追ってご連絡いたします。また今回参加人数に限りがありますので、ご予約はお早めに。(事前予約は入金確認後に確定します)

【その他】
逗子駅からの送迎あります(別料金)
フルーツ・チャイ・スイーツ・マクロビランチがあります(別料金)
ご希望の方は宿泊も可能です(別料金)

【講師プロフィール】
Daniel Caplan・ダニエル カプラン
ニューヨーク出身。1993年、柔道と合気道の修行のために来日。2001年よりアシュタンガヨガを学び、2004年よりIYCにて指導を始め、IYC九段下の早朝マイソールクラスを担当、IYC以外にもメロウボーテやイロイハなどでクラスを担当、ヨガフェスタでも講座を受け持つなど多岐に渡り活動する。これまでに9回、定期的にインドのマイソールを訪れ、グルジ(故パタビ・ジョイス)から直接指導を受け、2009年4月に正式指導者として認定される。マンジュ・ジョイス、リノ・ミヤレ、ロルフ・ナウジョカット、その他著名な指導者からも指導を受けており、日本を始めフランスやコペンハーゲン、バリ、タイなどでワークショップを定期的に開催している。2009年よりフィンランドに移住し、ペトリ・ライザネンのスタジオで指導を行っている。

【特別クラス】アレクサンダーテクニークに学ぶ「気づきと調和」

10/6(土)朝のハタヨガクラスは時間を30分延長して
「アレクサンダー・テクニーク」を取り入れた特別クラスを開催します。

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アレクサンダーテクニークは、からだとこころの癖に気づき、意思の力や頑張る心といった「エンドゲイニング(目的の達成や結果を得ることに駆られている状 態)」から解放されることで、私達の身体に本来備わっている「活き活きとした生命の息吹」を呼び起こし、それが自然に広がっていく方向性へ身を委ねること で、軽くて自由な空間に満ちた「いまここ」への深いつながりを体験する、瞑想的かつ禅的な身心調整法です。元々は舞台俳優や音楽家の間で、パフォーマンス 向上のための身体調整法として広まっていきましたが、現在そのアプローチは様々な分野で活用されています。

今回はアレクサンダーテクニークを長年学び、アシュタンガヨガの実践も深めているトシ君をお呼びして、普段は気付かない緊張や力みから抜け出して、より繊 細に、より自由に解放された「からだとこころ」で、自らの在り方を整えていくような、深遠かつ実践的な学びをシェアしていただきます。

ストレスに満ちた日々を生き延びるために身体のアチコチを緊張させて頑張っている私達にとって、心地よく力を抜いて子供の頃のような自由な喜びを味わえるように、ちょっとしたヒントや気づきが見つかるかと思います。

ご興味のある方は、ぜひともご参加ください!

参加方法:
メールにて事前連絡をお願いします
zushiyogaz@gmail.com

参加費:
通常のチケット1回分+500円
ドロップインの場合2500円

講師プロフィール:

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アラマキ・トシヒロ学生時代から抱えていた心身の不調から、様々な療法やボディワークに取り組み始める中、アレクサンダー・テクニークに出会い、単なる受動的なワークではなく、自分自身によって自立的に自らの在り方に働きかけるそのアプローチに感銘を受ける。

現在アレクサンダー・テクニーク教師養成コースにて学びを深める傍ら、マイソール東京主催のタリックターミに師事し、アシスタントを務めながら、アシュタンガヨガの実践を日々行っている。